第12話 メグミさんとお買い物デート
次の日は日曜日の事もあって朝10時前には松坂さんのマンション前に着いた。
今日の予定表では10時〜15時まで松坂さん16時〜21時まで美和さんになっている平日は19時〜21時まで日替わりで入れ替えるそうだ週末も各週毎に入れ替わるのだ。
何故、僕の意見無しに今月末まで予定が、びっしりと決められているのだ?
二人共拘束時間だけはしっかりと記入されているが中身については何も書かれていないただ♡マークだけ載っているだけだ、つまりそう言う事なんだろ……
こう毎日毎日搾り取られていたらそのうち干からびて死んでしまうのではないか?僕は嫌だな転生して勇者とか王子なんて今一番のザマァ対象だもの……
ってか僕のチンコ毎回よく仕事をしていると思うよ。環境がブラック過ぎるだろにその内ピクリともしなくなるんだろうなそしたら彼女達は……当然僕から離れる……よしコレで行こう!
目指せ!役立たず!平穏のために僕は闘うぞ!
僕は松坂さんに電話を入れる。
「松坂さん!あっいや、……すみませんメグミさん……神島です……はいその通りでマンションの前に来てます……そのまま部屋に入って来いと……畏まりました……ではすぐに伺います……」
流されている……いや、尻に敷かれている……彼女と知り合ったのって初対面なのにやっちゃってまだ三日目なのに毎日しちゃっているし……
あっ?美和さんもそうだったんだ……
同じ部署だけどお付き合いはしていない筈ただ食事の約束をしただけだ。
なのに彼女とも毎日しているセフレなのか?
側から見たら女の子を弄ぶ二股クズ野郎なんだろうな僕……その自覚しかないよ
溜息を吐きながらエレベーターから玄関に入る
「何、溜息を吐きながら玄関に入って来るのよ?ウチに来るのがよっぽど嫌なのねサトル君」
「違いますよお付き合いもしていないのにこの様な関係で良いのかと思い悩んでました。美和さんもですけど」
「あら、話だけで二股クズ男ねサトル君」
「自分んでもそう思いますよ」
「いい、サトル君私達は身体だけの関係ではありませんセフレじゃ無いんです!
だから休日に二人で出掛けて愛を育むんです順番は逆になりましたけど私はサトル君の事好いていますサトル君は私の事どう思っているのかしら?」
メグミさんの真っ直ぐな瞳に嘘偽り無く答えようと思った。
「メグミさんの事は嫌いでは無いです一緒に居ると楽しいと感じる事もあります
でも美和さんの事もありますのでハッキリ決められません」
「そうよね。三和子とはよく話し合っているわ。じきに何かしらの結論がでると思う多分だけど三和子もそう思っている筈よ」
「はぁそうなんですか……今日の予定を聞いても?」
「もう直ぐ夏でしょう!だから新しい水着を買うのよ、その後食事をしてからのラブホね」
「えっ!ラブホですか♡マークが有りましたからやる事は決定していると思っていましたが……その……あの……」
「何よハッキリ言ったらサトル君!」
イラついたメグミさんは少し怖かった。
「はい!……僕とのそう言う関係は彼氏さんは知っているのでしょうか?」
「はっ?彼氏さん!私にはそんなの居ないわよ」
「えっ!メグミさんほどの美人がですか?
スタイルもいいし、コミ力もあってお金持ちなのに?あっ!性格に難が……」
痛っ!無言で太ももをつねられた。
今更だが僕達は三人掛けのソファに並んで座っているメグミさんの手は僕の内腿から離れない。
「でも、あの時美和さんと代わる代わる僕に跨ってきましたよね」
痛っ!また、つねられた。
「あの時は、どうかしていたのよ!
三和子に取られないとか……」
最後の方はモジョモジョ言ってたが良く聞き取れなかった。それにメグミさんの顔が赤くなっていたので。
僕の心臓は高鳴ってしまった。
その後メグミさんに食べられそうな所を上手く掻い潜り水着を買いにショッピングモールに出掛けた。
僕にはセレブな御用達ショップには入れませんです。
玲華さんは日曜祭日はお休みのようですブラックで無くて良かったと思います。
流石セレブのお嬢様、一般のお店には目も向けず目的のショップに一直線だ。
「さて、サトル君はどの様な水着が好みなのかな?」
「はい!僕はマッパのメグミさんが好きです。ぐっはっ!」
「お店の中で何を言うのかなサトル君は?」
「すみません!余りにも綺麗な裸体なので
ぐっはぁ!」
僕はお店のレジ前で膝をつき蹲ってしまった。
店員さんが恐ろしくてビビっていたのを僕は覚えていた。
後から聞いた話では幼少の頃から護身術を習っていたと言うか叩き込まれたそうだ。
自分で自分を守れる事に越した事はないと僕は思うけど、それと同時に美和さんはどうなんだろうと僕は思った。
「サトル君チョット来てよ!コレなんかどうだろうか?」
大きな声で僕を呼ぶメグミさん少し恥ずかしいと思う。
「はい!神島目の前にいます!」
「じゃ顔だけ中にいれて!」
「えっ!お邪魔します……」
そおっとカーテンの隙間に頭を潜りこませる。
「げっ!」
「なによ!げっって!」
「てっきり着替え終わっていると思いまして覗いたら……いえミグミさんの指示通り顔を突っ込んだらマッパのメグミさんが……僕……」
「私の裸体を見て興奮しちゃった?」
「いえ、ここ二、三日毎日見てますので早く着替えて下さい」
「この!唐変木め!」
ぐっはぁ!
「やり直し!」
「あい……」
純白の少し小さ目のビキニだった。スタイルの良いメグミさんにとても良く似合っていた。
「凄く似合っていて素敵ですよメグミさん
でも浜辺を歩いていたら頭の可笑しなエテ公がメグミさんの周りにワンサカ湧いて来ますよ」
「あー、それがあったわね」
「その時、僕はサッと身を引き一人で帰ればいいんですね」
満面の笑顔でそう言うとメグミさんに睨まれた。
「男だろ!私を守れよ!」
「いや、メグミさんの方が圧倒的に強いし僕はヘタレだから逃げますよ!」
「はぁ……プライベートビーチにすっか」
「おっ!流石セレブのお嬢様!天晴れ!」
その後僕の水着まで買わされフィッティングルームにまで入って来たメグミさんに悪戯されました。
デートという名の荷物持ちをこなしながらメグミさんとあちこち見て回った。
メグミさんも楽しそうにしていたので来て良かったと思う。
勿論、ペットショップに寄りグレ子さんのお土産も忘れない。
「お腹空きません?」
「そうね、そろそろ時間だしお昼にしましょう。ってか何食べようか?」
「下の階に回るお寿司がありましたよねそこに行きましょう」
「分かったは案内して、回るお寿司なんて久しぶりだわ」
「いつもは職人さんからの手渡しなんでしょう?」
「違うわよ、お寿司自体が久しぶりなのよ、へーって顔しないのサトル君」
「へい!」
「ありがとうございました。またのご来店お待ちしております」
「「ご馳走様でした」」
「美味しかったですねメグミさんはお口に合いましたかって結構食べていましたよね」
「ん、美味しかったわそれに私ダイエットもしていないしね」
「そうなんですね健康的で宜しいと思いますよ」
「ふふ、サトル君ったら」
腕に抱きつくメグミさん僕は荷物を持っているのだからくっ付かれると歩き辛いんです……幸せの感触はするけど。
暫く二人でショーウィンドウを観ながらぶらついていると、目的のビルを見つけたメグミさんに無理矢理連れ込まれた。
ラブホに……
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