前世の記憶で不幸を齎す婚約者との婚約破棄を目論むも相手の拒否にあい、自ら不貞の後子を宿せば婚約破棄に応じると考え、酒場で飲み合う騎士風の男に一夜の閨を誘い婚約破棄を成就する大胆な発想に不貞操に思え、破廉恥感を抱きながら読み続けると、まさか、一夜の彼が彼女の豪胆さに興味を覚え、素性を知り婚約者候補に勧め様としていたとは。しかも時の王太子で妃無き後ヒロインに求婚しハッピーエンドを迎える展開に感動しました。只、貞操観念を保った別の方策での婚約破棄に至る展開の物語も読んでみたい。